うなんの日記 Written by Unan

就活の面談のときの怒り、一生ある

日記


※今回は、言語化したい怒りがあるので、いつもと違って文章だけをずらずらと書く記事です。




就活の面談のときの怒り、一生ある

私が就活をしていたのは、6年ほど前のことだが、いまだに鮮明に憤りを抱いている相手がいる。

某生命保険の営業部の人である。

あの人にもう一生会うことはないが、一生思い出せると思う。
あの生命保険会社には金輪際関わりたくない。あの一人の女のせいで!

そもそも、私は生保に強い興味があったわけではなく、就活初期だったしとにかく手当たり次第あらゆる業界にちょっと足を踏み入れてみているところだった。

それで1対1の面談(面接というよりは、面談という感じだった)に行ったときに、面談相手の社員から最終的にボロクソに言われ、次回の連絡もすると言いつつ来なかったことがある。

来たって願い下げだが、ならばこちらから断って終わるべきだった。
そのほうがまだ、溜飲が下がったに違いない。
下がらなかったので、今になってこんなことを書いている。

ところで、面談相手は営業部の女性。
バリバリに現場に出ている人が選ばれているようで、年齢は30歳前後くらいだったか。

その人、最初は和やかに「私は推し活(当時はこんな端的な言い方はなかったように思うが、要約するとそういうこと)のために稼いでるんだよね〜」とか言っていたが、こちらへの「今までで一番しんどかった経験は何ですか」という質問が始まってから、雲行きが怪しくなる。

私のエピソードがあまりにも物足りなかったのか、「そんなもん?」「そんな甘い考えじゃ、他に受けているA社も落ちるよ」などとみるみるうちにアグレッシブなことを言い始めるではないか。

・・・なんか今これを書いていてもまだ腹が立つな。
6年も前のことなのに!

まあ、業界を絞っていなかったから、下調べも十分でなくて、ぼんやり来ていたのは完全に認める。
というか、就活というもの自体を、ぼんやり捉えていたから、言われたことは正直そんなに的外れとかではなかっただろうと思う。

でもさぁ、初対面の学生に対して、そんな言い方しなくてもいいじゃない?
「何のために就職するんですか?」みたいな感じのことまで詰めて聞かれた気がするけど、あんた自分はさっき「推し活のため」とか言ってたじゃん。

三十くらいでさえそんなあなたは、二十歳そこそこのとき、じゃあ何のために働くとか思ってたんですか?
今(就活当時二十一歳)の私よりも、うんとご立派だったんでしょうね?

・・・やっぱりこれをその場で言い返してやるべきだった。ムカつくな!
いやしかし、こっちも語気を荒げて合わせてあげることはないね。
「推しのためです! 私も〇〇さんと同じで♡」くらいは言ってあげればよかった。

とまあ、そういう険悪ムードな感じで、しかし言い返したりもできず、その面談は終えたのであった。
保険の営業の女って、クッッッソ性格悪いなァ〜!! という意識を植え付けられて、悔しい思いで帰った。
(心優しき生保営業女性もいるかと存じますがごめんなさい、全てはあの女のせいです。)

所詮就活の面接なんて、「ウチには合わない子だな」「私には合わない会社だな」と思ったら、もうその場かぎりでお別れの関係なのだ。
だからこそ、その企業の素が見えるところがある。

例えば、そのほかに面接に行った業界で、落とされたところを思い出してみる。

某製パン会社は、淡々と決まった質問をして、おそらく「この子は無いかな」と思ったタイミングでも特に対応の変化はなかった。人数も人数だし、とにかく必要な見極めをして終わらせていこう、という感じだった。

某おもちゃ会社は、すごかった。
ずっと笑顔で、興味深そうにこちらの話を聞いてくれる。
だから会場にはものすごくポジティブな空気が充満していた。

面接で落とすにしても、落とした子がいずれ親になり、子どもにおもちゃを買い与えたりもするのであって。
その前に、自社のことを嫌いになられていては困るわけだ。

そうでなくても、そもそも就活生本人が子どもの頃に自社の製品で楽しんでいた記憶という宝物を壊さないようにしよう、という配慮とも言える。

過去から未来にわたる長期的な視点で、自分たちの印象を下げない(なんなら、むしろもっとファンにさせてやろう)という徹底した意識を感じた。

「遊び」「楽しみ」「夢」そういったものを与えることを仕事として成功している企業は、別格だと思った。

企業の規模からしたら、ひとりに好かれても嫌われてもその場では痛くないだろうけど、それが何百人、何千人と続いていって、何年もかけて人の心に蓄積されていくし、口コミとして伝播したりもするし、やっぱり良い対応にも悪い対応にも意味はあるよね。
こうして今でもしっかり覚えているもの。

とにかくこういった感じで、当時の私は見境なく色々な企業にお邪魔していたわけだが、この経験自体はしてよかったと思う。
あの時期しか、いろんな会社の中を見て回らせてもらうなんて、できないし。

だからこそ、一生ムカつくぜ! という嫌なヤツに出くわすこともあったけれど。
まあせっかくなら、あんまり興味なくても、見学のつもりで行ってみたらいい。これから就活を迎えるという学生の方は。

・・・この話、まったく最近のことでもなければ、別に就活の盛んな時期でもないのに、あまりにもいつでも新鮮に思い出せる怒りなので、一度言語化して発散したくて書いてしまった。

ちなみに、あのとき面談した生保の女性に「どうせ受からないよ」と言われたA社からは、その後内定もらいました。終わり。